最近のレッスンから。新たなレパートリーに取り組み始めたばかりの人も多いです。初期段階、パッセージや和音の「はまり」がしっくりこない時は、2つの要因を疑ってみます。

  • 指使い
  • 準備が遅い         

指使いのコツ。例えば、左の三和音。いつも「5・3・1」で取らず、「4・2・1」を使えるかを検討してみるは有効。「5・3・1」は指の長さの違いから、案外安定しにくいです。あと、和音の連続の際、前後に共通音がある場合は、なるべく同じ指番号で取ると便利。この指が「軸」になって弾けます。

売れっ子の伴奏ピアニストの方から、切羽詰まった本番では音を見ず、指番号を見て弾いている、と聞いたことがあります。それ程、指使いは大事。適当な指で弾く癖をつけて何回も弾いてしまう前に、有機的な指使いを検討することで、後で直す苦労を回避できます。まず決めたら「書き込む」こともおすすめ(あとで修正OK)。

準備の素早さも大事。今、弾いているところを意識していては遅いので、先の動きを(カーナビのように)イメージに入れていきたいです。大きな跳躍は、きちんと前の音を踏み切る意識を。

とはいっても、難しいパッセージは山ほど!細かな対策・検討をしておくことで、少しでも早くから「弾けてくる」感覚が増えてくるといいなぁと思います。

おすすめの記事