1/4【シルデ先生を想う曲】
12/31にシルデ先生のご家族から、先生がお亡くなりになられた旨のカードを受け取りました。その裏表紙にこの詩があり検索したところ、アイヒェンドルフの「Mondnacht(月の夜)」でした。シューマンが歌曲集「リーダークライス」で使用している詩です。美しく優しいシューマンの調べに胸が震える。これから、先生のことを想い出す曲になりそうです。
<月の夜>
それは夜空が大地にそっと
口づけしたかのようだった
花々に彩られる大地が
自分を想ってくれるようにと
そよ風が野原を渡り
麦の穂がかすかに揺れ
森はひそやかにざわめいていた
それは星のきらめく夜だった
そして僕の魂は
広々とその翼を広げ
静かな大地の上を羽ばたいていった
わが家へ帰っていくように
1/11【新たな学びの形】
ここ数年、通信制の学校に通いながら、スポーツや音楽に秀でる人を見かけるようになった。コロナの影響で、自分らしい学びのスタイルは益々加速しているのだろう。音楽大学にもこうした制度を取り入れるところが、afterコロナに出てくるかもしれない、と思う。今回のコロナで、音大の座学はほとんどオンラインだったと聞く。例えば、スクーリングするのはレッスンや室内楽など実技を伴うものだけ週2回、あとは自宅で単位が取れるといった通信制の音大が出てくれば、練習に時間を割くことができるし、一般大学とのWスクールも可能かもしれない。1人暮らしさせるには…という人も、週2日なら通えるなどメリットがありそうだ。(学費も若干安くなる?!)音大進学がしやすくなる選択肢のある時代へ、個人的には期待したい。
1/25【成美さんのオンラインコンサート拝聴】
都芸卒業生・菅原成美さんのオンラインコンサート・アーガイブを拝聴。都芸の同級生だった林佳南子さんと息の合ったアンサンブルを楽しみました。収録場所がとても素敵で、視覚的にも美しかったです。成美さんは学生の頃から音楽が心から好きなことがわかる勉強を続けています。年齢を増すごとに成熟が感じられ、嬉しく満たされた気持ちになりました。この演奏とZoomでの質疑応答を含んだコンサートで、観客参加型オンライン、というのも興味深かったです。
1/26【陽花さんのコンサートへ】
うちに来ている生徒たちの憧れのお姉さんへ成長した陽花さん。今回はリストの伝説2曲で、カワイ表参道でのジョイントリサイタルに臨みました。藝高・藝大では、リストのスペシャリスト・渡邊先生のもと、積極的にレパートリーを伸ばしており、その研鑽と彼女の持ち味が、この日の演奏には特に良く出ていたように思います。幼少の頃の先生・米山先生にも久しぶりにお会いし、バトンを渡してもらった日のことを懐かしく思い出しました。焦らず幅広く、経験を積んでいってほしいです。
もう14回目とは!今回は3&4番で、3番の演奏を担当しました。この曲、けっこう好きで生徒にも与えてきていたのですが、久しぶりに弾いて難しかったデス。対主題の16分音符がソプラノに来るときに4545という指使いにならざるを得ないところなど、やりにくいったら。さすがに緊張し、この日レッスンに来ていた生徒・先生・お母様たちの前でVorspielして講座に臨む(Zoomを通じての音ですが本番の録音。ガボット風にアーティキュレーションしてみました→YouTube)。スタイル、楽器の音域、宗教曲との共通点、バッハのエピソードなど、今回も先生の洞察を伺って、シンフォニアから広がる景色を味わいました。
2/10【詩子さんの Klavierfestival YouTube】
教室卒業生、ドイツで研鑽を積んでいる遠藤詩子さん(ミュンヘン音大大学院/Prof.Yuka Imamineクラス)が出演されたKlavierfestivalでの演奏がミュンヘン音大のyouTubeにアップされています。リスト:ハンガリアン狂詩曲第13番。
2/11【YouTubeチャンネル Sanaetakagiklavier】
過去の演奏を5本追加しています。ブクステフーデは、小林先生の講座で話があって、そういえば昔リサイタルで弾いた、と思い出しました。アップした曲には、どれもちょいちょい傷はあるのですが、そんなことより、こんな曲もある、という発信をしてみようと思った次第。お時間ありましたら、覗いてみてください。→ Sanaetakagiklavier