昨日は1日フリー。気になっていた曲などを気ままに「チャラ弾き」していました。小さな頃、レッスン課題以外の曲を弾いていると、母から「そういうチャラチャラ弾きは時間を決めて…」と言われていたので「チャラ弾き」。あてもなく、ネットサーフィンのごとく、あれもこれもつまみ食いです。中には初見では無理なものもあるので、道半ばで次の曲へ…なんてことをしていると、あっという間に時間は過ぎて行き、本腰の練習はどこへやら、となってしまいました。そんな日もたまにはイイ。

弾いていくうちに、9月のチャリティーコンサートのアイディアも浮かんできました。候補にしたい1曲にドビュッシーの前奏曲2集のⅤ「ヒースの茂る荒地」があります。私としては1集に入っている似たテイストの「亜麻色の髪の乙女」より名曲と思っていて、1度きちんと本番にと思っている小品。でも、なぜかそれ程有名ではない。

以前、ある先生とそんな話になりました。「ヒースはあんなに名曲なのに、なぜ亜麻色より有名ではないのでしょうか」、先生「タイトルかな」。確かに。「亜麻色の髪の乙女」は、タイトルの響きも香しいです。

「ヒースの茂る荒地」…原語のフランス語のタイトル「Bruyères」は、ヒースと呼ばれるピンク色の可愛い花の複数形。この花が、痩せた土壌の荒地に生息することから、日本では「荒地」と訳されるとのこと。

でも「ヒースの茂る荒地」から、ピンク色の花のジュータンをイメージできる人は、日本だと少ないような。タイトルで損をしているかはともかく、なんとも美しい曲です。

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