1月21日(日)西新井文化ホールで行われた「第6回足立区ギャラクシティ音楽コンクール入賞者記念演奏会」の報告です。

このコンクールの最大の特徴は、コンクールで上位入賞し選抜された方達全員が、高山美佳先生指揮、音の泉管弦楽団とピアノコンチェルトを演奏できる機会に恵まれること。若い人たちに夢のある経験を与えてくれるコンクールです。オケと弾けるチャンスを得たいと年々レヴェルが上がっており、遠方からも受ける方が増えてきました。今回、8月末に選ばれた小学生〜一般・社会人の方まで、14名の方が演奏されました。

少しリハーサルを聴かせていただきましたが、皆さん緊張しながらも、大きなステージ、オケのサウンド、普段ではできない経験に高揚しているのが伺えました。

私はゲスト演奏として、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番を演奏しました。50歳過ぎて、ピアノコンチェルトの話が自分に来るとは思ってもみず…本当に嬉しかったです。しかもベートーヴェン4番を弾きたいとオーダーしたところOKが出て、喜びと緊張で身が引き締まりました。

ミュンヘン留学時代に1度勉強していますが、掘り起こすのは20年以上ぶり。10/21リサイタルと同時並行で少しずつ準備して、本格的に取り組んだのはリサイタル後から。12月からこの曲を弾き振りで演奏されたことのある恩師小林仁先生のレッスンを受けたり、親友のピアニスト和久井亜希さんに第2ピアノで練習に付き合ってもらいました。

1週間前のオケ合わせ、ゲネプロを経ての本番。本番はいつも反省がありますが、それを超えてベートーヴェンの「森羅万象」とも言うべく大きな世界をオケと体感できたことは、幸せでした。高山先生の透明感溢れるサポート、短い練習時間で妥協しない音楽づくり、そしてオケの皆さんの温かさに支えられました。

今回、時間の制約があるとのことで、あまり弾かれない短いカデンツを1・3楽章共にチョイス(ご興味のある方、ヘンレ版をご覧ください)。短いカデンツは、作るのが返って難しいと聞いたことがあります。丈がコンパクトになり前後とのまとまりもよくなるので、ひとつ形として弾いてみることができ興味深かったです。

お世話になりました NPO法人あだち音楽文化の会 軽部先生、槙田先生、そして関係者の皆様に心より御礼申し上げます。第7回も開催が決定しているそうです。もうすぐ詳細が出るそうなので、ご関心のある方は公式HPをチェックしてみてください。

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終わってから、卒業生の2つの演奏会を聴きに行きました。1つ目は祐香さんの修士リサイタル。自分の卒業試験以来の第6ホール訪問。綺麗になっていて驚きました(特に天井!)。祐香さんの修士テーマは「シューマン」。よく勉強してある演奏で、立派になった姿を目に耳に焼き付けました。4月からは本格的な社会人。今月の「ぶらあぼ2月号」カラーページに写真付きで掲載されるなど、活躍の場を広げています。勉強してきたことを役立てて、音楽家として更に大きく成長してくれると思います。3/27ジョイントリサイタルもご期待ください。

もうひとつは真緒さんのリサイタル。ドイツ留学から帰国し大学院を出て、すでに沢山の生徒さんを教え「仕事をしながら演奏活動」の道に入っている、同士のような存在でもあります。安定感のある演奏で、軽快なトークも挟みながら、重厚なプログラムを弾ききりました。真緒さんの精神力・集中力・成長に心満たされた一晩でした。

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数日前、久々の体調不良でダウン。「なんだか疲れているなぁ」と自覚はあったのですが、胃腸に来ました。熱は無かったのですが、万が一を考えて、家族と生活を分けるべくレッスン室で就寝。防音室で泥のように1日半眠り…回復しました。久々に深く寝た実感があり、疲れを取るのは良質の睡眠、を再認識。2月は特に寒いので、気をつけて生活したいです。

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