ソナタは「コース」を弾いていくような面白さを感じます。ここのところ、ソナタのレッスンが多いので、ちょっと書いてみます。毎日練習していると、「構成」が溶けやすい時期があるので、要所で再確認してみると新しい発見があるかも?!

「ソナタ形式」をさらっとおさらい。提示部・展開部・再現部。提示部には2つの主題(第1テーマ、第2テーマ)があり、第2テーマは属調(短調の時は平行調の場合もあり)に転調して、展開部は提示部の素材を転調も含め文字通り展開し、再現部で第1テーマに戻る。そして第2テーマは調は開かず、主調のまま曲を閉じる。

「提示部」第1テーマと第2テーマ、このキャラクターの違いを把握。時々、第1テーマは男性的、第2テーマは女性的、と言ったりもするけれど、先入観なしに感じてみてよいと思います。元気がいい⇔抒情的、断片的⇔メロディー的、リズム重視⇔横の流れ重視、など対照的なものが多いと思います。それぞれの主題の特徴をどう感じていくか、創っていきます。

「展開部」は、提示部のどこの素材から来ているかを把握。同じ主題を使っているのに、全然違うキャラクターに聴こえる、といったことが起こるので面白いです。「えっ、これってさっき弾いた第2主題のモチーフだよね。優しい雰囲気が変身して緊張感が強いキャラクターになっている!」とか。また、エピソードが挿入されていたり、主題がヴァリエーションされていることなども見つけられると、新鮮な驚きがあります。

そして名手たちは「再現部」の表現が巧み、と言われます。初めと同じ風景が戻ってきた安心感があるのだけれど、ちょっと何かが違ってみえるような… コースを弾き進めるなかで変化を感じられたら、ソナタの魅力を味わっている時、と思います。

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