4/13(土)カワイ表参道3F スタジオAにて、アルヌルフ・フォン・アルニム先生(ドイツ・ミュンスター音大教授)の特別レッスンを行いました。約4年半ぶりの来日になる先生。この週は、私もシューベルトソナタのレッスンを受け、コンサートへ伺い、そしてこちらのレッスン会、とアルニム先生Weekとなりました。シゲル・カワイの素晴らしいグランドピアノ2台でのレッスン。細やかなタッチやペダリングを教えていただきました。
前回は2019年11月に行いました。その時の様子がこちらのブログ。
今回は7名が受講。曲も前回とは変わって、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、リスト、ブラームス、プロコフィエフなど多岐に渡り、作曲家ごとの特徴〜特に調性の持つキャラクター、転調、借用和音、掛留音の扱いについて、ご示唆いただきました。体の使い方、メロディーラインの方向性、長いフレーズの作り方に関しても細かく見ていただき、他の曲にも応用できるエッセンスが詰まったレッスンでした。
初めて外国の先生のレッスンを経験した生徒もいました。先生から発せられるドイツ語、大きな音楽、放たれるエネルギーを身近で体験することで、自分が学んでいるヨーロッパの音楽と繋がっているのを感じた、と感想をくれた生徒もいました。
今回、1名は私の通訳無しで英語での受講。こういう生徒が育ってきたことは嬉しい。そして、(強制しなかったにも関わらず)ほとんどの生徒が他の人のレッスンを聴講していたのも、学ぶ意欲・意識が育ってきているのを感じました。特にアルニム先生のレッスンは、他の人のレッスンを聴くことでより理解が深まったと思います。
私自身、この1週間、先生から頂いた視点で、身が引き締まりました。新年度のレッスン、音楽活動へ生かしていきます。今回のコーディネートに多大な協力をいただきました森永美穂子先生、カワイの小野寺様はじめスタッフの皆様、そして聴講にいらしてくださった中畑先生、鎌田先生、ありがとうございました。アルニム先生と知り合って25年程。生徒たちもお世話になれることに感謝の1日でした。
次回の特別レッスン会は夏。今峰由香先生(ミュンヘン音大教授)をお招きします。