雨予報が晴れの間のある暑い日に☀️趣のある雑司が谷音楽堂で「宮沢賢治の世界」コンサート、無事終了しました。朗読と歌とピアノ、という面白い企画。このコンサートのプロデユーサー竹森かほり先生、彩木りさ子さん、大変お世話になりありがとうございました。

(ゲネプロ、カーテンコールの様子↑↑)

竹森先生は2011/3/11東日本大震災で大きな被害にあった岩手県大槌町を何度も訪ねて支援していらっしゃり、私もその1回に同行させていただきました。コロナ以降、思うように訪ねられない中、先生の岩手への想いが募り今回のコンサート。りさ子さんとのコラボは、初・母娘企画だそうです。

手前左から、岡本さん(hrn)、右近さん(朗読)、兎本さん(朗読)、竹森先生、りさ子さん(朗読)、亜季緒さん(歌)、私。後方、コーラスを担当くださった「ひょっこりどんぶり会」のメンバーの皆様。3人の俳優さん、そしてキュートでハスキーな美声の亜季緒さん、普段の仕事の領域ではなかなかご一緒できない世界の方々とご一緒させていただいて新鮮でした。

今回のテーマは「星・月」。前半は”星めぐりの歌”が含まれる「双子の星」、後半は月夜が印象的な「雪渡り」。賢治の人間の弱いところも愛する、優しくて哀しくて温かいまなざし、両作品に共通しています。賢治の作品は、1回読んで頭で「解る」という作品ではないと感じます。でも、こうして朗読で「音」にすることで、臨場感が増す作家と今回とても感じました。言葉の掛け合いがリズミカルで、作品を生き生きと感じさせてくれるのです。

5月に見た映画「銀河鉄道の父」で、新作の童話を作っては妹のトシに読み聞かせているシーンがありました。賢治自身、書くときに「読んで聞かせる」ことを想定していたのかもしれない。そう思うと、賢治の作品は「声に出す」ことで更に魅力が増すように書かれているのだと思います。

音楽との相性の良さも実感しました。シャガールの絵に音楽を感じる人は多いと思います。絵という芸術作品に音楽を感じるって面白いですよね。それと同じように、賢治の文学作品にも音楽を感じる。彼自身が作曲するほど音楽に造詣が深かったことに加えて、リズムのある言葉選び、そして想像力を駆り立てる世界観に、音楽と共通するものを受け取っていました。

完売御礼の公演。いらしてくださった皆様、お暑い中ありがとうございました(来てくれた、Nちゃん、Aさん、お母様方、ありがとうございました!)。今回、朗読導入時のジングルを即興で作ったのも楽しかったです(生まれ変わったら作曲家になりたい願望をプチ実現😆)。

♪♪♪

その他のことも少し。6月末ピティナ新潟予選へ。審査員の先生方との記念撮影。110名の演奏を聴いてきました。また、勤務校でご一緒していた作曲家・柳瀬(伊藤)先生の歌曲作品のコンサートに伺いました。ここでも「詩」「音楽」の深い印象を受けて帰ってきました。都芸卒業生・内門さんのピアノ伴奏も素晴らしかった…。

そして今年も鳥取から大きな大きな大栄スイカが届き(Tさん、ありがとうございます!)、ちょうど暑くなってきたタイミングで水分補給させてもらっています。6月は秋山先生の勉強会に2回参加してきました。リサイタルへ向けて作品との蜜月を過ごします。

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