10/18自主リサイタルが近づいてきました。プログラムノートを提出し終え、本番へ向けて準備を重ねています。

プログラミングをするのは1年ほど前。その時に関心のあることや気になっていることから組んでいくことが多いです。ここ1〜2年特に近隣にある石神井公園への散歩が、気持ちのリセットとなり、安らかにしてくれたり、何か閃いたりすることが多かったのです。花、鳥や蝶、池の水面を見ている時間が、心の深呼吸になっているのを感じていたところから、今回のプログラムが出来上がりました。

「生きづらさ」はなぜ起こるのだろう…と考えます。私の場合、自分で自分を縛って「囲い」に入ってしまうようなところがあり、そこから出たいと願っている思いが、自然への思慕に反映されるのかもしれない、と曲たちと向き合いながら感じています。今回選んでいる曲は、風景だけでなく、文学であったり、他の文化だったり、様々な形態から作曲家がインスピレーションを受けています。その中に「ままならない人生を愛し、謳歌する」というメッセージが聞こえてきて、心を打たれています。息苦しさから解放されたいと願い、祈り、音楽という形に残してくれた作曲家たち。

この歳になれば、誰と競争するわけでもなく、カッコつける必要もなく、やりたいようにさらけ出せばいい自主リサイタル。自然体で臨めばいいと頭でわかっていながら、古い「囲い」を断ち切ることに何とも不器用。そんな自分も許容しながら、今回の曲たちと濃厚な時間を過ごしていきたいと思っています。

お時間ありましたら、お越しいただけると嬉しいです。

 

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