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国際ジュニアコンクールの世界

昨日は演奏会をはしご(また後日記事にする予定)、帰宅したらこちらが届いていました。5月末〜6月初旬にアメリカで行われたヴァン・クライバーン国際ジュニアピアノコンクールのプログラム。現地へ聴きに行っていたピティナ事務局のKさんから頂きました。重かったと思うのですが、貴重な資料をいただけて感謝です。

私は5年前、生徒に同行したドイツのコンクールへ行ってから、国際ジュニアコンクールへ関心を持つようになりました。

クライバーンジュニアの配信は時間が許す限り、仙台国際と並行して聴いていました。求められるものが別格なジュニアコンクール。参加が許される時点で凄いレヴェルで、大人のコンクール並です。ちなみに優勝した16歳の男の子のプログラム。レパートリーを見ているだけでも、その質の高さがわかると思います。

1次
BACH:Prelude and Fugue in E-flat Minor, BWV 853
CHOPIN:Etude op. 25-6
BARTÓK:Three Etudes, op. 18

2次
BACH:Chromatic Fantasy and Fugue BWV 903
HADYN:Sonata Hob. XVI:52 (I)
CHOPIN:Etude op. 10-2
CHOPIN:Barcarolle op. 16

セミファイナル
HAMELIN:Toccata on “L’hommè armé”
CHOPIN:Nocturne  op. 48-1
PROKOFIEV:Sonata No. 7   op. 83
BALAKIREV: Islamey (Oriental Fantasy)

RACHMANINOV:Concerto No. 3 in D Minor, op. 30(1楽章のみ2台ピアノで)

ファイナル(with Orchestra)
RACHMANINOV:Concerto No. 3 in D Minor, op. 30(全楽章)

ジュニア出身の子が、その後音楽家として大成するかどうか、という議論があるのは知っていますし、必ずしもこうした荒波を若い時点で多く経験することが、いいことばかりではない側面も想像ができます。

でも、世界のレヴェルの現実が歴然とあり、それを知るチャンスとも感じます。私のところからは、これまで5人の生徒が国際ジュニアコンクールへ参加し、その大半が語学や海外へ目を向けるようになりました。世界の大きさや、多様な価値観を肌で感じる機会だったようです。

プログラムには、なかなか日本ではお目にかからないレパートリーも。上記にも、ピアニスト・アムランの作品、トッカータが目を引きます。現代ものも積極的にレパートリーに取り入れていけたら、と思いました。

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