<音楽・芸術系オススメ>
1、古楽とは何か
高校生以上対象。蛍光ペンでアンダーラインを引きながら、心震えながら読んだ本です。じっくりと読めるこの時期にぴったり。私の音楽観を大きく広げてくれた1冊。少々お高めですが、音楽家を目指すなら、何度も読み返す本になると思います。
2、超・独学方
大分県の公立高校からハーバードとジュリアードを首席卒業した著者。超合理的で全てに共感できる内容ではなかったですが、「学習する」工夫のノウハウは、学校生活が始まってからの時間の使い方に参考になる部分も多いと思います。
3、ベートーヴェンの生涯
高校生以上対象。研究が進んでいる今日、史実の信憑性は低いですが、ロマン・ロランのベートーヴェン愛が素晴らしく、また末尾にあるベートーヴェンの言葉も素晴らしいです。
4、音楽と音楽家
R.シューマン著。こちらに入っている、後輩の音楽家に向けてのアドヴァイス69ヶ条は、今の時代も変わらないです。シューマンの文筆家としての一面が味わえ、作品を理解する上で必要な「オイゼビウス(静)とフロレスタン(動)」も出てきます。
5、ボクの音楽武者修行
指揮者・小澤征爾さんが若かりし頃に書かれた本。すごいバイタリティでヨーロッパへ向かいます。私の師匠の代は、船で海外へ行くことも珍しくなかった(飛行機はとても高かった)時代。先代達が命がけで勉強した歴史が、私たちに引き継がれていることを知ることができると思います。
併せて、岡本太郎著の「自分の中に毒を持て」もおすすめ。
6、13歳からのアート思考
久々にこのジャンルの本でグッときました。学生の皆さんにはもちろん、大人の方にもオススメしたいです。
<音楽以外で影響を受けたオススメ10冊>
1、人生は廻る輪のように
キューブラー・ロスの本には一時期ハマりました。人生のしんどい時に助けられた本。
2、それから
美しい文体が香り高くて繰り返し読んだ本。
3、国境の南、太陽の西
村上春樹の代表作とは言えない作品ですが、なぜか筆頭に浮かびます。「それから」に通じる世界観。サイドメニュー派には東京奇譚集もおすすめ。
4、源氏物語
続編「新源氏物語」も含め、この田辺聖子さんの訳で一気読み。漫画あさきゆめみしも、もちろん全巻持っています。
5、女の一生
遠藤周作も影響を受けた作家。沈黙の映画版は、怖くてまだ見れていません。
6、風邪の効用
「ヨガ」や「整体」の本は、時々読みたくなるジャンル。体へのヒントになります。
7、また桜の国で
時代背景と心情描写でドスンと響いた作品。ベルリンの壁崩壊前の日本のピアノ留学生をモデルにした革命前夜もおすすめ。
8、愛と心理療法
これも悩み多き時期を支えてくれていた本。行き詰まっていると感じたら「自分の地図を書き換える」という言葉、今もよく思い出します。
9、嫌われる勇気
アドラーの名著。「課題の分離」の考え方は、心がすっとします。自分が考えなくていい課題を気にしていることって案外多いなぁ、と気づかされます。
10、ジョコビッチ
アレルギーがあったわけでもなかったのに、この本に圧倒されて始めたグルテンフリー(とはいえ、私のはゆるゆるですが)。それくらい、テニスにかけるジョコビッチの熱量にシビれました。