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審査、レッスン、本 〜2022 夏〜

審査が続きました。小さな子供さんから大人の方まで、実地&オンライン、500人近い演奏を聴きました。多種多様な演奏を聴く中、得たものも多かった。また東広島の中野先生のレッスン室へお伺いする等、新たな出会いもありました。

和声の呼吸が身につくのは本当に難しいこと。特にバロック・古典では、それを痛切に感じます。専門上級カテゴリでも、基本的なカデンツで??と思うこともあり、不協和→解決ともなれば更に年月がいるのかもしれない。私自身、聴いている分にはわかっても、実際弾くとなると十分と言い切れるかどうか。「ここのアーティキュレーション!ハーモニーの緊張→緩和!」と常々言われていた日々を思い出しました。特に和声の感じ方はホールで弾く際の大きなポイントになるので、音楽のルールを生徒にも自分にも更に徹底したい。またタッチに加えて、耳の「聴くコンディション、テクニック」への必要性を今年は強く感じました。

♪♪♪

プライヴェートでは、父が趣味で作っている無農薬の野菜を送ってもらったので料理したり、6月に可愛い花を咲かせたブルースターから面白い種が採れたり(タンポポのように綿毛に乗って種が飛ぶ姿は何ともキュート)、身近な楽しみにほっこり。

移動時間の読書も楽しんでいます。話題のこちらの本も。リスクや困難が伴う方を選択することは、なかなか出来ないことだと思います。反骨精神が凄い!若い音楽家を目指す人たちに、ぜひ読んでもらいたいです。自分が「どうありたいか」、そして「どうなりたいか」。

ちょっとマニアックなものも。不思議なのですが、音楽と共通項が多いのです。「波動」「震動」の世界。著者が24でセレクトしてくるあたりも…ネ。

食後タイムにちびちびと見続けていたBBC(イギリス)作成のトルストイ「戦争と平和」連続ドラマも完走。1800年初頭のロシアの話なのに、英語で喋っている違和感はあるのですが、当時の人々の暮らしや時代背景が描かれており面白かったです(過激なシーンも含まれるため、大学生以上からのオススメ→ 戦争と平和)。ピアノに合わせてマズルカを踊るシーンがあって、特に印象に残りました。こんな風にマズルカが、暮らしの中にあったのだなぁと。ショパンが生まれる前後の話。今のウクライナ情勢へ繋がる歴史でもあります。

というわけで小林先生のショパン:マズルカ講座で演奏担当したOp.17-4の演奏を載せます。マズルカという形を借りながらも、ファンタジーの世界が深まっている。後期作品にも聴こえる成熟がすでにあります。

生徒たちのまだまだ続く、熱いピアノ夏/秋をサポートしつつ、自分の練習も頑張りたいです。来週受講する今峰先生レッスンへ向けて、ベートーヴェンの仕込み!ラストスパートします。

phi92829: